確率・統計入門 小針アキ宏著

確率・統計入門

確率・統計入門

全体

  • 理工系向け
    • 一般向けの読み物でない。
    • それも、数学を学ぶのが楽しい人向け。
    • 数学科向けの、むずかしい確率論ってほどじゃないんだろうが。
  • 数式あたりまえ
    • 最初から、微積分はあたりまえのようにでてくる。
    • Γ関数(ガンマ関数)とかでてくる
    • 式の導出は、丁寧に書いてある。それでもむずかしかった。
  • 練習問題もついている。
    • 解答もついている。大学の数学の教科書にありがちな、数値や結果のみの略解というわけでもなく、問題に応じて、それなりの説明がある。
  • 1973年に第1刷発行と古い。それだけ長く読まれてきているのかな。他の教科書で参考文献としてあげられていた。
  • 正規分布の章は、「確率・統計に限らず、いろいろはなしてやるぜ!」みたいな著者の心意気を、特に感じる。

各章

  1. 確率モデル
    • 妙にむずかしい。さらっと眺めて、次の章へ。
  2. 確率に関する基本的概念
  3. いろいろな分布とその解析
  4. 多変数の分布
  5. 正規分布
    1. スターリングの公式
      • なんと公式の証明つき。
    2. 中心極限定理
    3. 正規分布の1次結合
    4. フーリエ変換
  6. 乱歩
  7. 標本の抽出
    • χ2乗分布とか、F分布とか、t分布とか
  8. 推定・検定
    • 標本の抽出で、説明した分布を使って、推定・検定の例をあげる。